ウクレレ作り いくらかかる?どれくらいのコストか計算してみることにします。

ウクレレ作りにかかるコスト

趣味はDIY。ある程度の道具はそろっていて ウクレレのようなものを作りたい。でも お小遣いの範囲でウクレレって作れるの? 

そう思っておられる方に朗報です。こだわらなければ安く作れるんです。

さて 今回は自作ウクレレの材料が1本あたり いくらぐらい かかるのか以前計算したことがあるのでだいたいのコストを紹介したいと思います。

ただし、長い材料を切って長さあたりの金額を計算しているため実際に1本だけ作ろうとするともっと高くなります。

とりあえず1本だけ作ってみたい方はホームセンターの端材コーナーや、建築現場の端材を譲ってもらうなどして作ってみてはいかがでしょう。

今回のボディー材量

自作ウクレレの材料1

まずは作りたい形を決めて、ボディーの材料に書き写します。中心になる線を引いておき 裏にもボディーの線を書いておきます。ウクレレのボディはA4サイズの紙の中に納まるのでネットでフリーの図面をダウンロードするのもいいかもしれません。

最初の画像はボディーになる材料。2X10(ツーバイテン)厚み:38mm×幅:235mm 長さは30センチほどあれば大丈夫です。

自作ウクレレ 製図

ブログ内でボディーの中や外を削る道具が出てきますが、だいたい自作工具です。下の画像はマジックテープでサンドペーパーを貼り付けるタイプとノリ付きのサンディングペーパーを張り付けるタイプの道具です。ボール盤(ドリルが上下する道具)につけて回転させて削ります。

削り出すための道具

サンドペーパー

サンドペーパー。削り出して作る以上必要ですが値段が高いんです。しかし1度買えば何十本も作れるくらいの長さがあります。

紫色の丸いサンドペーパーはノリではなくマジックテープです。本当に物はいいです。見た目だけの安いサンドペーパーと違って 長持ちするし。趣味のDIY程度なら一箱買うと一生ものです。

仕上げ用に180番と320番があるとなおよいです。

ロール状のサンドペーパーは自作工具に張り付けて使用するので、のり付きを使用しています。よく使う番手は粗削りに80番~120番あたり、その後180~240あたりで軽く削り400番で目けしをします。

ボディーのカット

いつものように丸鋸と鋸でカットします。そして外側を削っていくのですが削りだすときは防塵マスクが必須です。

自作ウクレレ 制作中1

次は穴あけ。最近はこのボアビットばかり使ってます。安いセットで十分過ぎるはたらきをしますよ。

自作ウクレレ 制作中2

粗削りなので、だいたいこんな感じです。

削り出し後の写真

木材の豆知識

2×〇材、「SPF」と呼ばれるものについて。 これは、スプルース(Spruce、米トウヒ)、パイン(Pine、マツ類)、ファー(Fir、モミ類)などの総称で、いずれも加工がしやすくDIYや建築材などとしてどこのホームセンターでもある程度の幅の物が置いてあります。

ウクレレとしては厚みが薄いのですが、ボディーを少し大きく作ることで内部の空間の容積を確保しています。が、しょせん素人のDIY。インテリア小物が音を出す程度だと思ってください。

ある程度道具がそろっていることが前提なのでウクレレの材料費のみになります。

トップの板とバックの板

トップとバックの板を作るのに使用するのは桧です。厚みが12ミリ幅105ミリ程度の桧の板(人工乾燥されている板。KDなどと表記されていることも)を半分に割って接着して使います。

材料に桧を使うとサウンドホールの中から桧の良い香りがします。

自作ウクレレの材料2

丸鋸とノコギリ。いつもの道具ですね。DIY好きには欠かせない道具です。今回の写真は鉋(カンナ)も登場しますが、2枚刃の一番安い数百円の鉋です。

自作ウクレレ トップの板作り1

半分に切ったトップ材を薄板の切れ端で挟んで上から押さえます。

下の画像でトップの板を接着するのにプレスを使ってますが、強い力をかけると割れてしまうので、プレスがなければ大きな輪ゴムでも構いません。

たまたまちょうどいい所にプレスがあったから押さえる程度で使っただけです。はみ出たボンドでトップ材と薄板が張り付かないように薄板の方にはマスキングテープを張っています。

厚みが5ミリの板ができたので 接着してから約2ミリの薄板になるよう削ります。木目や音にこだわらないなら2.5ミリのベニヤを買って、そままの厚みで使う方が時間も短縮できて失敗も少ないです。

トップとバックの板を約2ミリまで削ったらだいたいの形に切り出します。

自作ウクレレ トップの板作り2

接着剤の話

ここで 接着剤のお話。 ウクレレや木工で欠かすことができない接着材、100均の木工用ボンドじゃダメなの?

もちろんダメではありません。接着剤として接着できて強度が確保できれば膠(にかわ)だろうが100均のボンドだろうがいいと思います。

ただ高級な楽器に使ってある膠は私のような素人には扱いが面倒だし、木工用ボンドは乾燥後にはみ出たボンドをサンドペーパーで削りにくいという難点があります。

そこで個人で楽器を作る人に絶大な人気を誇るのがタイボンド。 左上の写真に写っている『トップ材、バック材』とか書いてある紙の上にのせてあるやつです。

値段、強度、乾燥時間、扱いやすさで言ったらこれ一択です!。

さあ、材料費の計算の時間です。今までにいくらかかったでしょうか!

現時点のコスト

  • ボディー材 SPF 2x10 320ミリ 350円
  • トップ材 ヒノキ 300ミリ 120円
  • バック材 ヒノキ 300ミリ 120円
  • 合計590円

思ったよりかかってる!! 600円に迫る勢いです。(汗) 

次の記事ウクレレ作り いくらかかる?2 です。

ウクレレ作り いくらかかる?2 趣味にはお金がかかる物です!
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