有難いことにこんなマニアックなブログでも参考にしてくれる方がおりまして、今回は連休に一気に作るのではなく休日を使って毎週少しずつ作ります。
ネックの切り出し
用意したのは、45x20ミリの木材と40x16ミリの木材。いずれも人工乾燥(KDと表示してある材)2メートルです。この2本の材料でネックが約5本作れます。
今回ネック作りに使用した治具はこちら!コンパネと余ったベニヤ、切れ端の廃材です。簡単に作れますが、約14°に切るためだけの治具です。ほかに使い道はないと思います。

裏はどうなっているかというと約14度の角度をつけた45ミリの角材がビスで固定されています。

真ん中あたりに縦についている木材は、バイス台で固定できるように付けたものです。バイス台もDIYによっては活躍する機会が多い道具ですが、無いなら無いで構いません。

そこに材料を固定します。固定するのに『Fクランプ』を使用。このFクランプ厚みのある物でも簡単に挟めて固定するのが楽なのでDIY好きの方は2~3本あるといいかもしれませんね。

上の画像、板の上に5ミリの厚さのベニヤが貼ってあり丸鋸の土台を青線のところに当てて切ると赤い点線部で切れ、約14°の角度に切れます。
ネック用の材料がカットできました。材料のおさらいです。45x20ミリの木材と40x16ミリの木材。いずれも人工乾燥(KDと表示してある材)2メートルです。
一本の木を削り出してネックを作ることも出来ますが、材量の無駄になる部分も少なく時間をかけずに作るにはこの方法がいいかなと思います。

寸法は、ネック約280ミリ、ヘッド約220mmです。

まだ接着をしていませんが、(指で押さえて写真を撮っている!)接着するとこんな感じになる予定です。

ネックの接着
それでは引き続きネック制作です。いつも大活躍のタイボンド。今回も活躍してもらいましょう。
切ったネックとヘッドの材料をタイボンドにて接着します。
タイボンドが無い方は、木工用ボンドで構いません。とりあえずは今ある物で何とかしましょう!
Fクランプにて挟みます。

このタイボンドは楽器や家具を作られる方の定番の接着剤で値段も手ごろです。
まずはヘッドになる部分の接着し乾燥したら次はネックにヘッドを接着
このタイボンド使い心地はサラサラで盛ることができません。固まるとカチカチでサンドペーパーで削ることができ塗装の乗りが木工用ボンドよりいいです。
乾燥時間は15分程度ですが切ったり削ったりするのは1時間ぐらい待ってからにしましょう。
乾燥後に赤い点線のところを切り落とすと


ネックになる材料ができあがりましたねー!! どうです?誰がどう見ても、すでにレスポールっぽいです。(笑)
横からの写真。木を継いだところがしっかりわかります。
一本の木をけずりだすよりはるかに楽ですね。

ネックを削り出す
さて、このネックになる材料をトリマーで削り出すために、こんなテンプレート作りました。
5ミリのベニヤなので加工が楽な上に一度テンプレートを作ってしまえば安定して同じものが削り出せて便利です。

このヘッド用テンプレートに沿ってトリマーを使用すれば楽にこの形に削り出せます。今後も定期的に作るかもしれないのでだいぶ前に作っておきました!
ヘッドに固定してあとはトリマーで削ります。

このトリマーという道具はすごく音が出ます。なるべく近所迷惑にならないように日中に作業しましょう。(汗)
左の写真が削り出したヘッド、右はネックを削り出すためだけに作ったテンプレートです。なくてもいいのですが作ったので使いました。


トリマーを使って削り出します。
どうでしょう。いい感じいになってきました。ここまでくると完全にレスポールぽいですよねー。

次回はボディーを作ろうと思います!
次のウクレレの記事はこちら。 自作ウクレレ(ボディー編)
