前回の続きです。今回はボディーとネックを接着するところからです。
ほぞを切ったボディーとネックをタイボンドを使って接着しました。タイボンドに関しては今まで何度か説明しましたが気になる方はウクレレ作り いくらかかる?の中に接着剤の話があるので見てみて下さい。
乾燥後がこちらの写真。もう完全にギターのようなシルエットです。
ネックの裏の削り出し
ネックの裏側の処理がまだなので今回はネックの裏を削ります。
初めは大雑把に削るのでカッターナイフや小刀などがいいでしょう。この方がサンドペーパーで削るより確実に早いです。ただ、手まで切らないように注意しましょう!
また、削り過ぎてしまうと修復不能になるので、カッターや小刀での削り出しは、適当なところでやめた方が失敗は少ないです。
カッターや小刀の作業では刃を深く入れると、木の目に沿って一気に剥がれて、必要以上に深く切り出してしまうことがあるので注意しましょう。
カッターナイフや小刀で、ある程度丸く均一に削り出せたら、目の粗いサンドペーパで削ります。下の写真のようサンドペーパーをにネックに巻くようにして削ると綺麗に削れます。
かなり時間はかかりますが、今回は12ミリ程度の厚みでカマボコの様な、なだらかな形になるまで削ります。
最終的に指板を張り付けたものがネックの厚みになるので、指板が5ミリなら17ミリのネックの太さになります。ここら辺は好みになるので指板を張ったあと、実際に握ってみて微調整します。
ネックの厚みは17~20ミリくらいの厚みが弾きやすいと思います。市販のウクレレの厚みやサイズにこだわらずに幅や厚みを好みに合わせて作りましょう。
丸く削るための自作ツール
仕上げは、100均などで売っているジョイントマットなどを切って、曲げた状態でサンドペーパーを貼り付けネックを削っていきます。
簡単に作れる道具だけど、均一に削りやすく仕上がりも、かなり良いのでネック作りをするとき使ってみてください。
また、この道具は木を丸く削ったり面取りなどをするときにも重宝するので作っておいても損はない道具です。使用しているサンドペーパーは張り付ける事の出来るのり付きタイプです。
使い方は、このようにネックの裏に当て削ることで丸く削れて行きます。今回は、削る作業がメインですね。切削作業は思いのほか粉塵が出ます。普通の不織布マスクではなく、防塵マスクなどの保護具をお忘れなく!
やっとネックが削り終わりました。この曲線と木目がいいですよね!
さあ、かなり完成が近づいてきました。まだナットやサドル、ペグや塗装など、こまごました作業が残っていますが3月中に完成を目指しますよ!
前回の週刊ウクレレを作ろうはブレーシングとそのとその役割です。
それでは、今回はここまでです。次回もお楽しみに!