週刊ウクレレを作ろう-8- スプレーガンと塗装の話

今週はいよいよ塗装です。レスポールといえばこのカラーと言ってもいいぐらい定番の、チェリーサンバースト。今回はこの色にしようと思います。

マスキングと塗装

塗装をする必要がない所はマスキングをします。

今回のマスキングは指板とテールピース。貼り方のコツはこれと言ってありません。塗りたくない場所がきちんと隠れていれば問題ないです。しかし、ほんの少しでも隙間があるとミストは容赦なく入り込むので隙間をあけないことが重要です。

塗装

塗装する前の工程として木の導管などを埋めるためにサンディングシーラーを塗り、乾燥したら研ぎます。

導管とは主に水分を通す管のことで、この導管を簡単に埋めることができるのがサンディングシーラーです。この作業をすることで仕上がりが全く違います。が、今回は極薄塗装で塗りたいので省きます。サンディングシーラーはいいかえれば導管を埋めれるぐらい厚目の塗装です。

実は塗装を全くしなかったり、厚く塗りすぎるとウクレレの出す音の鳴りがあまり良くないので、今回は薄く塗装します。できればクリアも塗りたくないのですが、見栄えのことも考えてクリアは塗ることにしました。

色を塗る前に、サウンドホールの中をエアブローして中の埃や木くずを外に追い出します。

この作業をやり忘れてしまうと、塗装中にサウンドホールから埃や木くずが外に飛び出して塗装に付着してしまい、ぶつぶつの塗装面なってしまいます。気にならないなら別にそのままでもいいのですが、本来、塗装には見栄えをよくすることも目的の一つなので、忘れずエアブローしましょう。

今回はラッカー系の塗料を使い、トップとバックの板に黄色を塗ります。

使いやすいのはホームセンターなどで売っている缶スプレーですが、そのまま使わずに塗装用のスプレーガンのカップ内に直接吹きかけて塗料をためて塗装します。

そして外側を赤く塗ると楽器屋さんでよく見かける、チェリーサンバーストのレスポールっぽくなります!もともと黄や赤は隠蔽が悪い色なので塗っても、木目が透けるので簡単にサンバーストっぽく塗れます。

上手にサンバースト系の塗装するには?

初めてでも上手くいくサンバースト系の塗装のポイントは、スプレーガンを使うことです。スプレーガンを使うにはエアーコンプレッサーが必要ですが、DIYが趣味なら持っていると、何かと使える道具です。

缶スプレーは塗料のミストが大きく、まれに霧化せず飛び散った塗料が、いろいろな場所に付く可能性があるためにサンバースト系の塗装やグラデーションを付けるのは難しいです。単にベタっと一色で塗る分には缶スプレーでも構いません。

逆にスプレーガンがあれば初めてでも、それなりの仕上がりに塗れてしまいます。どうしても缶スプレーで塗らなければならない時は、新品を使います。中身が無くなる前の缶スプレーはガス圧が下がっていて塗料が上手くミストにならずに液体のまま飛び散り上手くぼかせません。赤い塗料だと返り血を浴びたような悲惨なウクレレになってしまいます。

今回はここまでです。次回もお楽しみに!

前回のウクレレ制作の記事です。週刊ウクレレを作ろう-7- 牛骨で、ナットとブリッジ(サドル)を作ります。 – ウクレレ素人のDIYブログ (xn--diy-kc4b3kzb1za4879dy76e.com)

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