自作ウクレレ、今回はトップの板の接着です。
板目と柾目の話
前回はボディとトップの板を削りだしました。削り出したトップの厚みは約2ミリです。
しかし、ウクレレのメーカーなどは1.5ミリ程度の厚みの物もあり、一般的なウクレレより少し厚みがあるかもしれません。ただ、ウクレレメーカーと違って板目の桧を使っているため、トップは軽く柔らかいため強度などを考慮した結果2ミリで作ります。
柾目(まさめ)は並行で真っすぐな木目で、特徴としては乾燥による変形が小さいです。ただし、1本の木から取れる柾目の板は少ないため、どうしても価格が高くななります。
板目(いため)は渦巻のような模様の木目で、柾目に比べて、1本の木から取れる量も多く価格も安いです。また、ホームセンターで買うことのできるウクレレのトップで使えるような厚さの板は、ほぼ板目で価格の高い柾目の板が混ざっていることはありません。

特徴としては、柾目は反りにくく繊維方向の引っ張り強さは板目より高いです。
板目は反りやすいですが木目の模様が美しいときがあります。
トップは薄ければよく鳴るという話もあります。しかし、柔らかい木なのか硬い木なのかでも変わってきますし、丸い音がいいのか、張りのある音がいいのか、ウクレレの強度をどこまで確保するのかなど、薄ければいいとは一概には言えません。
素人なりに20本程度作りましたが、板目でもきちんと大きな音は出るので板目でもよしとします。
ただし、音質に関してはこのウクレレは普通のウクレレとはちょっと違います。
それは使用しているのトップの材料が桧だったり、板目だったり、弦がフロロカーボンだったり、Low-G仕様だったり、材質や構造などの違いから出る個体差です。
もともとエレキギターの形をしたくり抜きタイプのウクレレなので本物のウクレレの形や音質に近づける必要もないと思います。笑
自作ウクレレ、ボディーとトップの接着
いつも使っている木工用ボンド、『タイボンド』でボディーとトップの板を張り付けます。強度や乾燥後に削れる点で使い勝手のボンドです。
ボンドを接着面に薄く塗ったら。ボディー専用のプレス機(コンパネとコンパネ)で挟んでボルトを締めこみ圧着します。

電動のトルクドライバーを使い締め過ぎないようにトルクを調整して締めます。
できるだけ均等に全体に圧力をかけたいので15本程度ボルトを使って締めています。
後は乾燥するまでしばらく待ちます。
それでは今回はこの辺で。次回もお楽しみに!
次は 週刊ウクレレを作ろう-3- です。

前回の 週間ウクレレを作ろう創刊号はこちら。
