週刊ウクレレを作ろう-7- 牛骨で、ナットとブリッジ(サドル)を作ります。

ナットとブリッジ(弦の当たるの部分)の材質は『プラスチック』、『木』、『骨』、『金属』など、その他にも沢山の素材があります。自作でウクレレを作る場合、一般的には何を使えばよいのでしょう?

ナットとサドル(ブリッジ)について

今まで作ったウクレレでは『プラスチック』、『木』、『牛骨』、『アルミ』など、ホームセンターで入手できる素材でナットとブリッジを作っていました。

特に『牛骨』は犬のおやつのコーナーに売っているカットされた牛の骨を加工して使っていました。

ナットやブリッジの材質はある程度硬さのある物です。なぜなら、ゴムのような素材では弦の振動が吸収されてしまい、すぐに弦が止まってしまうので音も消えてしまいます。(当然ですが、音は弦が振動しているときに鳴ります)

なのでナットやブリッジはある程度の硬さがありながら、加工もしやすい材質の物を選ぶ必要があります。そして加工しやすいのは、やはり『木』です。『牛骨』は以外と固くノコギリでもすぐに切れません。

正直『木』と『牛骨』の音の違いはどうなの?と聞かれても「なんか微妙に違う」程度しか分からないので気にならないなら『木』で作っても構いません。

今回のナットとブリッジの素材

『木』に比べ『牛骨』の方が若干、音の伸びが良いような気がするのと見た目の良さを優先させて、今回のナットとブリッジ(弦の当たる部分)は『牛骨』を使います。

今までの牛骨と違う点は、ペット用(犬のおやつ)の骨ではなくナット用の牛骨を使用した点です。笑

ちなみに、上側がギター用、下側の骨が犬のおやつとして売っている牛の骨です。このような骨が何本か入っていて売っているのですが犬のおやつとしては量が少なく、割高感がありますがウクレレのナットやブリッジに使うと、ものすごくコスパがいいです。300円程度で7本ぐらいナットとブリッジのセットが作れます。しかし最近は取り扱っている店が無くなり、仕方なくギター用を買いました。

買ったナットはギター用の50ミリ。当然ウクレレ用より少し大きいです。なぜギター用かというとウクレレ用と値段がさほど変わらないからです。しかし、このギター用のナットを上手に切り分けたら1本のナットからブリッジ(弦の当たる部分)も作れます。犬のおやつを流用するほどではありませんがコスト的な面から見ても良い買い物でした。

上の写真の、一番大きな白い四角の棒が切る前のギター用のナット。ウクレレに使うには少し大きいのでそれをノコギリで切ってウクレレ用のブリッジとナットに加工します。

この牛骨、とても硬くて切ろうと思ってもなかなか切れません。そして牛骨を切ったり、削ったりすると歯医者さんで歯を削られた時の匂いがします。汗 

なんというか、『歯を削られるときの痛みを思い出すような独特な臭い』としか表現できません。笑 

しかし、硬くて音の伝わりが良いナットとブリッジになりそうです!

マルで囲まれた部分の白いやつがナットですね。牛骨ですが木工用ボンド(タイボンド)で貼り付けます

ブリッジ制作

こちらはブリッジ、丸ノコで切り込み(約2ミリ)を入れています。この切り込みにブリッジ用に切り分けた牛骨を差し込みます。

まずはブリッジを好みの形に削り出します。サイズは特に決めてないのですが、長さ70ミリ、幅20ミリ付近の物を作っています。厚みは弦の高さを見てから削るので、今のところは15ミリです

削り出したサドルを目の細かいサンドペーパーで磨くとこんな感じに仕上がりました!

テールピース

こちらはテールピース。弦を通す穴が開いていて、弦の結び目がここの穴に引っかかりペグを回すことで弦が張られます。

普通のウクレレと違いテールピースで弦を留めブリッジで弦長の調整をするタイプです。

テールピースはボディーにビスと接着剤で固定します。下の写真は位置決めの様子。ものさしで測って位置を決めます。

今回はここまでです。大まかな形や弦を張るための小物も完成してきました。いよいよラストスパートです!

前回の記事 週刊ウクレレを作ろう-6- サウンドホールと指板の貼り付け。

また次回もお楽しみに!!

タイトルとURLをコピーしました