フレットとは
フレットは、押さえるだけでかなり正確な音程が出せますよ!という目的で打たれています。厳密に言うと正確な音程ではないのですが、そういう楽器だと割り切りましょう。(笑)
誰が考えたかは知りませんが、フレットのおかげで誰でも同じ音程が出せてしまうのは素晴らしい発明です。
で、フレットの位置はどうやって決まっているのかというと、ナットからブリッジまでの半分の位置がちょうど1オクターブ上の音で「12フレット」になります。
そして半音で12音の刻みの位置にフレットが打ってあるわけです。
フレット位置の計算
ネットで調べれば計算方法は簡単に出てきますが、計算が難しい上にスケール長を入れたら計算してくれるサイトがあるので、そちらを利用するのがベストかと思います。
こちら、フレットの計算ができるサイトです。TSULTRA FRET/CRANE Home Page
計算サイトは『0.00001ミリ単位』で計算されます。そこまで必要ないので1/20ミリの表を作ってみました。
これならノギスがあればなんとかなります。
弦長345ミリ 一般的なソプラノサイズのウクレレが作りたい!
- 1フレット 19.35mm
- 2フレット 37.65mm
- 3フレット 54.90mm
- 4フレット 71.15mm
- 5フレット 86.55mm
- 6フレット 101.05mm
- 7フレット 114.75mm
- 8フレット 127.65mm
- 9フレット 139.85mm
- 10フレット 151.35mm
- 11フレット 162.25mm
- 12フレット 172.50mm
- 13フレット 182.20mm
- 14フレット 191.30mm
- 15フレット 199.95mm
- 16フレット 208.10mm
- 17フレット 215.75mm
弦長360mm のウクレレが作りたい!
- 1フレット 20.20mm
- 2フレット 39.25mm
- 3フレット 57.25mm
- 4フレット 74.25mm
- 5フレット 90.30mm
- 6フレット 105.45mm
- 7フレット 119.70mm
- 8フレット 133.20 mm
- 9フレット 145.95mm
- 10フレット 157.95mm
- 11フレット 169.30mm
- 12フレット 180 mm
- 13フレット 190.10mm
- 14フレット 199.65mm
- 15フレット 208.65mm
- 16フレット 217.15mm
- 17フレット 225.15mm
- 18フレット 232.70mm
- 19フレット 239.85 mm
弦長380mm コンサートサイズと呼ばれているのがこの長さ
- 1フレット 21.30mm
- 2フレット 41.45mm
- 3フレット 60.45mm
- 4フレット 78.40mm
- 5フレット 95.30mm
- 6フレット 111.30mm
- 7フレット 126.40 mm
- 8フレット 140.60 mm
- 9フレット 154.05mm
- 10フレット 166.75mm
- 11フレット 178.70mm
- 12フレット 190 mm
- 13フレット 200.65mm
- 14フレット 210.75mm
- 15フレット 220.25mm
- 16フレット 229.20mm
- 17フレット 237.65mm
- 18フレット 245.65mm
- 19フレット 253.20 mm
フレットの位置決め

こうやってカッターで線を引きのこぎりで溝を切ります。作ってみて分かったことなのですがこの作業すごく疲れます。特に溝を切る作業。ずれないように慎重にそしてまっすぐに。溝が浅いとフレットワイヤが奥まで入りません。大雑把な私には耐えがたい作業です。
そこで最近は年に1~2本作るのでこんなのを自作して使ってます。左の写真の板の上に溝を切る指板を張り付けて溝を切ります。横の穴の間隔はフレットの間隔で、溝を切るごとにねじを緩めスライドさせ次の穴に入れて固定し位置を出します。年間数本作る人はあってもいいかもです。

ノギスを使ってフレットの位置決めをしていますが、大変なことに気づきました。一般の家庭には250ミリ測れるノギスがないことを!!
150ミリまではすごく安いんだけど、それ以上のサイズは一気に値段が跳ね上がります。需要無いですもんね。
そこで下のシートを用意しました。印刷後0フレットから12フレットまでの距離を測ってください。その距離を2倍したものが理論上の弦長となります。(実際はあと1~3ミリ程度、長くした位置。あとで説明します。)
フレット位置決め用シート
印刷した図の0フレットから12フレットまでの距離を測ってください。
例えば、187ミリだった場合187ミリの2倍の長さの376ミリが理論上のスケール長(弦の振動する範囲)つまり弦長です。ナットとサドルまでの距離です。
なので345ミリの弦長のウクレレが作りたい場合は、約172ミリになるように縮小コピーするなりして使ってください。
つまり、弦全体の長さの真ん中に来るのが12フレット。12フレットまでの距離の2倍の位置にサドルが来ます。
コピーした紙を使いやすい大きさに切って指板の材料に直接ノリで貼って、線の上をノコギリでフレットの溝を切りましょう!
「指板作りはまだ自信がないなー」というあなた、完成品がネットで売っています。これを使うのも正解のうちの一つですよ。
ただし実際の弦長は計算上より数ミリ長くなります。
例えば開放弦 Eでチューニングして12フレットを押さえて弾くとEなんだけど微妙に高い。
なぜでしょう?それは、弦を押さえるとフレットに当たるまでに弦を張る力が働くので若干、音が高くなります。
そこで、その張る方向の影響をなるべくさけるため弦高を下げるかサドルの位置を変えて弦長を長くし微調整をします。
一般的なウクレレはサドルが接着してありますが、このウクレレは接着せずにサドルが動くようにしてあります。(笑) つまりウクレレ完成後に弦長の調整ができることになります。
次回もお楽しみに!